1〜3月の国内旅行、国内景気の低迷で横ばいに JATA調べ


 日本旅行業協会(JATA)が四半期ごとにまとめている「旅行市場動向調査」によると、1〜3月の国内旅行は、海外からの需要シフトがあるものの、物価高などで低迷する国内景気に阻まれてDIは3カ月前(07年10〜12月)のマイナス6からマイナス7とほぼ横ばい。方面別では奄美・沖縄、東京(含む横浜・浦安)、九州が好調。

 方面別DIを見ると、奄美・沖縄は3カ月前より18ポイント上昇し28に。東京と九州も10ポイント超上昇して9、5とそれぞれマイナス値からプラス値へと好転した。逆に、東北は24ポイント減少しマイナス49に、甲信越、静岡(含む伊豆)、京阪神、愛知・岐阜・三重はそれぞれ10ポイント前後低下し、37、37、13、31の各マイナス値。

 前年同時期と比較すると、奄美・沖縄は14ポイント高く、関東(マイナス11)、愛知・岐阜・三重も10ポイント前後上回るが、静岡は7ポイント下回る。

 3カ月後(4〜6月)の国内旅行全般は、海外シフトの追い風が続き、花見シーズンの到来でマイナス1へと好転する見込み。奄美・沖縄は20と低下するがプラス値を維持。東北、北海道、静岡、甲信越では10ポイント以上の上昇が見込まれる。

 一方、1〜3月の海外旅行DIは、国内外の景況感の悪化や燃油高の長期化、中国の不振で、3カ月前のマイナス11からマイナス33と大幅ダウン。3カ月後も、不振の材料が残り、ゴールデンウイークの日並びも海外旅行に適するとは言えず、マイナス28の予測。

 JATAの旅行市場動向調査では、各質問事項に対し「良い」「普通」「悪い」「取り扱っていない」で評価を求め、DI(ディフュージョン・インデックス)という景気動向指数を発表している。DI値の範囲は、100(すべての回答が「良い」)からマイナス100(同「悪い」)の間となる。

 
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